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研究科長ごあいさつ

東北大学理学研究科の博士課程に在籍する学生は、「自然の理」を解き明かすべく、昼夜を分かたず研究に専心しています。学生が取り組んでいる研究のほとんどは「すぐに役に立つ」研究ではないかもしれません。しかし、理学研究に取り組むということは研究を通して自然という大いなる存在と対峙することにほかならず、その中で学生は他の学問や職業では容易には手に入れることができない力を会得することができます。それは「先人の貢献を謙虚に学ぶ姿勢」を基本とし、「現状に満足せずに新しい知を生み出そうとする挑戦者」を貫き、「自分のアイデアの真偽や有効性を絶えず検証する自己批判の精神」の下で、「国際的な舞台で研究を展開していくコミュニケーション力」を発揮するといった、科学者の本性に属する素養です。理学研究を通じて培ったこれらの力は、学生にとってもそして企業や社会にとっても「本当の意味で役に立つ」ものだと言えるのではないでしょうか。
我々は、本研究科の博士学生が科学者としての素養・能力の価値を自覚した上で、それぞれの領域における高度な専門性を活用していくことができれば、「理学博士」は大学のみならず、ビジネスの世界でもきっと成功できると信じています。こうした観点から立ち上げたのが理学博士のための就職情報サイト「ビズ・リガク」です。
企業の皆様には、「ビズ・リガク」をご活用いただき、御社のニーズに合った理学博士をご採用いただければ幸いと存じます。また、学生の皆様には「ビズ・リガク」を通して理学博士の眼前には様々なキャリアパスがひらかれていることを学んでいただきたい、そしてその中から本当に自分にあった道を選び取り、大学のみならず企業の舞台でも大いに活躍していってほしいと願っています。

理学研究科長 寺田 眞浩

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