就活のヒント
Vol. 3 スケジュールその2 セミナー・授業編
就活はセミナーや授業を受けるところから始まります。
就職に関するセミナーは1日で終わるようなイベントが中心です。1日セミナーに参加したからと言って研究が致命的に遅れたりすることはないでしょうから、興味のセミナーには積極的に参加したほうが良いでしょう。
授業については、ILPが開催している「イノベーション創発塾(イノベ塾)」という授業があります。この授業は超オススメです。
イノベ塾では、就職に関する基本的な考え方を教わったり、様々な演習を行ったりします。特に演習はすばらしいです。自分の研究について説明する練習をしたり、特定のトピックについてディスカッションしたりします。途中で合宿したりもします。
演習は、就職活動の練習になっています。研究について説明するのは技術面接の「研究概要のプレゼンテーション」の練習になりますし、ディスカッションは集団面接の練習にもなります。合宿では様々なコミュニケーションのトレーニングをしますが、これは単なるコミュ力のトレーニングではなくて、就職活動で必要なコミュニケーションのモードを身につけることを意図した内容になっています。
言葉だけでは伝えにくいので、ILPのHPを確認してください。(ちなみにわたしも合宿を見学させてもらいました。学生がワイワイやっているのを2日の長きに渡って眺めるというね・・・。ちょっと寂しかったかな、いやちょっとなんだけどね・・・。)
演習は内容がすごく高度だったり、すごく啓発的だったりするわけではありません。しかし、東北大学の様々な研究科の博士の学生が集い、研究や将来について「あーでもないこーでもない」と話すことそれ自体が貴重かつ重要です。これによって「なるほど、他の人はこう考えているのか」「自分の考えはこう受け止められるのか」と目からウロコがボロボロ落ちることでしょう。こうしたプロセスを通して、自分と社会的背景の異なる他者の目線で自分の研究や自分自身を捉えなおす習慣が形成されるはずです。
ということで、民間企業への就職を考えている博士の学生さんは、是非ともイノベ塾に参加してください。
アカデミック希望の学生にもおすすめです。大学教員のポストを得るためには研究業績の量と質が重要ですが、大学教員としてその後活躍していくためには、研究室の運営や学生の指導などといった総合力が求められます。この手の総合力を身につけるためにも、イノベ塾は非常にいい勉強の場になります。
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